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「授業に合気道」6校目 開祖出身の和歌山県田辺市

合気道の基本を学ぶ生徒(和歌山県田辺市龍神村安井で)
合気道の基本を学ぶ生徒(和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県田辺市龍神村安井の龍神中学校は、1年生の体育に合気道を導入した。21日に1回目の授業があり、市内の道場から講師が訪れ、生徒たちに基本動作を指導した。

 合気道開祖、植芝盛平の出身地である田辺市では、中学校の武道必修化以来、導入する学校が増えている。市教育委員会によると、龍神中は旧市内にある4校、同市本宮町の本宮中学校に続いて6校目。

 この日は、中学校の授業で講師を務めている合気道田辺道場(田辺市稲成町)師範で道場長代行の五味田潤一さん、道場生の前田七海さんがゲストティーチャーとして来校。授業に際し、同校の教員2人も合気道を習い、指導に加わった。

 生徒たちは、基本動作である体さばきを繰り返したり、生徒同士でペアになって技を掛け合ったりして、合気道の基本に触れた。五味田さんと前田さんが示す手本には、じっくりと見入った。

 実習に先立ち、植芝盛平翁顕彰会メンバーを講師に、人物について学ぶ事前学習もした。

 玉置莉愛さんは「事前学習で初めて、合気道について詳しく知った。実習では相手と向き合って技を掛けるのが難しかった」、吉田正太郎君は「小学生の頃、剣道の経験があり、足の動きなど似ている部分もあった。合気道は楽しかった」と話した。

 新行靖校長は「前任校でも合気道を導入しており、護身術にもつなげられると感じていた。合気道の基本に触れる体験を通し、生徒たちも達成感を感じられると思う」と話している。

 合気道の授業は24日、28日にも予定している。

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