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県外からの参加者4割 田辺市の街歩きキャンペーン

「私のたなべ街歩きキャンペーン」に合わせて開かれたウオークイベントで、闘雞神社を見学する参加者(昨年3月、和歌山県田辺市東陽で)=田辺観光協会提供
「私のたなべ街歩きキャンペーン」に合わせて開かれたウオークイベントで、闘雞神社を見学する参加者(昨年3月、和歌山県田辺市東陽で)=田辺観光協会提供
 和歌山県の田辺市街地への誘客を促そうと、田辺観光協会が昨年3~12月に実施した「私のたなべ街歩きキャンペーン」に700人の受け付けがあった。協力店での買い物やスタンプラリーを達成すると、オリジナルのトートバッグがもらえる企画。4割強が県外から訪れた人だった。

 キャンペーンは、まちなかの新たな魅力を発掘し、全国に情報発信することで周遊を促す「私のたなべプロジェクト」の一環。

 写真映えするスポットや自慢の食など、地元住民から募集したお薦め情報を基に、まちなか観光のパンフレット「私のたなべ街歩きガイド」(A4判、8ページ)を制作。パンフレットにはモデルコースの紹介のほか、飲食店や菓子店などの協力店(26店舗)で割引などの特典が受けられるクーポンを付けた。

 「闘雞神社」「街なかポケットパーク」「南方熊楠顕彰館」を巡るスタンプラリーも実施。3カ所でスタンプを集め、協力店で千円以上の買い物をした人に、南方熊楠のイラストが描かれたオリジナルトートバッグを贈った。

 700人を地域別に見ると、県内で最も多かったのが田辺市で244人、次が和歌山市で53人。県外は大阪府113人、東京都43人、奈良県・兵庫県各27人の順だった。

 さらに、協力店での買い物が2千円以上だった人を対象に、宿泊券や特産品が50人に当たる抽選会を実施。362人から応募があった。

 参加者からは「楽しく街歩きができた」「田辺にこんなに面白いところがあるとは知らなかった。また来たい」などの声が寄せられたという。

 パンフレットは当初、1万部を発行。好評だったため、夏には8千部を追加で作った。

 観光協会は「クーポンやスタンプラリーといった楽しめる企画を付けることで、施設や店舗への周遊を促すことができた。消費行動などのパターンを分析し、さらなる街歩きの促進につなげていきたい」と話している。
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