和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

田辺で聖火フェス パラ五輪で「稲むらの火」を東京に

東京パラリンピックの聖火フェスティバルが開かれる田辺スポーツパーク(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
東京パラリンピックの聖火フェスティバルが開かれる田辺スポーツパーク(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
 東京パラリンピックの開幕(8月25日)まで7日であと200日となり、大会組織委員会が6日、全国各地である式典「聖火フェスティバル」について発表した。和歌山県内では8月16日午後1時から田辺市上の山1丁目の田辺スポーツパーク体育館であり、広川町の「稲むらの火祭り」でおこした火を「県の火」として東京へ送り出す。

 田辺スポーツパークは2016年度にパラリンピック陸上競技の「ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設」に指定された。19年度には東京パラリンピックに向けて再指定を受け、全国のパラ陸上選手が定期的に練習している。

 県内の式典では聖火の出立式があり、仁坂吉伸知事から県の火を受け取ったパラアスリートがトーチを持って出発する。県の火は「震災復興の象徴」として、津波から住民を守ったとされる逸話「稲むらの火」にちなみ、昨年10月に地元の火祭りでおこした火を採った。県がカイロに保管しており、当日はランタンに移して入場する。

 式典ではこのほか、田辺高校吹奏楽部の演奏や、地元の特別支援学校による作品展示などがあり、式典の後にはパラ競技の体験会がある。

 出立した火は、8月21日に東京都で開かれる集火式で、47都道府県の火などと一緒にして東京パラリンピックの聖火が誕生する。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ