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台湾の学生が白浜はまゆう病院で就業体験 理学療法士目指す

白浜はまゆう病院で学んでいる胡寧軒さん(右)と蔡采純さん=白浜町で
白浜はまゆう病院で学んでいる胡寧軒さん(右)と蔡采純さん=白浜町で
 白浜町の白浜はまゆう病院が、日本のリハビリテーションに興味を持つ台湾の大学生2人をインターンシップ(就業体験)で受け入れている。2人は「台湾で知識を生かしたい」と話している。

 2人は台湾の医療系私立大3年の蔡采純さん(21)と胡寧軒さん(20)。日本の理学療法士に当たる「物理治療師」を目指しており、1月27日から病院で学んでいる。2月14日まで滞在する。

 病院では、主にリハビリテーション室が「職場」になる。病院の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士とともに患者と接している。これまでの学びについて、胡さんは「先生たちと患者が仲良く接しているのが印象的」、蔡さんは「さまざまな知識の応用が見られてとても興味深い」と話す。ともに日本語は勉強中で、病院のスタッフらとは翻訳アプリを通じてコミュニケーションを取っているという。

 2人について、理学療法士の森本信三さん(35)は「言葉の壁はあるが、好奇心を持って熱心に取り組んでくれている。指示されなくても自ら患者の車いすを押すなど、気遣いもできている」と評価している。

 病院などによると、台湾では近年、介護保険制度の運用が始まったほか、高齢化率が高まっていくとの予測もある。蔡さんは「病院で学ぶことは在宅ケアにも有効だと思う」と語り、胡さんは「ここで学んだ知識は(台湾でも)皆と共有したい」と話した。大学は6年制で、卒業後の国家試験合格を目指すそうだ。

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