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オール和歌山で克服と知事 新型肺炎で県議会緊急質問

和歌山県庁
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 和歌山県議会2月定例会が20日、開会し、新型コロナウイルス感染症患者が県内で相次いで発生していることについて、緊急質問があった。仁坂吉伸知事は「県庁、県民が一体となって、オール和歌山でこの難局を乗り越えていきたい」と答弁。観光業などへの影響が出ているといい、沈静化の見通しが立てば、大々的な観光プロモーションを実施する考えも示した。

 尾﨑太郎議員(自民、和歌山市)が、各会派を代表して、今後の県の対策などを聞き、仁坂知事は「感染拡大防止と早期収束、県内事業者への支援を2本柱にし、関係機関が一丸となって取り組む」と答えた。

 済生会有田病院(湯浅町)で感染が複数発生したことについては「濃厚接触者の検査を計画的に実施することで、一日も早く(有田病院を)健全な状態に戻していくことが重要と考える」と答えた。病院関係以外にも感染者が出たことについては「しっかりと封じ込めていく」とした。

 観光業について、中国からの観光客だけでなく、国内でも旅行控えが始まり、県内でも影響が出ているとした。また、中国に工場があったり生産委託したりしている製造業についても、今後経営不振になる企業が出る恐れがあるとし、相談窓口設置や融資制度の要件緩和をしたことを説明し「県内経済への影響を最大限、食い止めるよう努める」と話した。

 また、この日の本会議冒頭では、岸本健議長(自民、紀の川市)が「観光関係産業など、風評被害による地域経済への影響が懸念される。正確な情報提供を通じて、いたずらに風評が広がらないよう、適切な情報発信など必要な対策を講じてほしい」と求めた。
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