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電柱なくし景観一新 田辺駅前商店街で工事進む

クレーンで引き抜かれた電柱(24日、和歌山県田辺市湊で)
クレーンで引き抜かれた電柱(24日、和歌山県田辺市湊で)
 和歌山県田辺市の田辺駅前商店街で24日、電柱の撤去工事が始まった。150メートルの商店街両側には計10本の電柱があり、1本抜けるごとに視界が広がり、作業を見守っていた商店主らから歓声が上がった。

 JR紀伊田辺駅から徒歩10分圏内の約1・4平方キロは2017年春、国の「景観まちづくり刷新モデル地区」に指定された。駅前商店街の無電柱化も景観整備の一環。

 24日は午前9時前から工事を開始。北側の商店街を湊交差点から駅に向かって、1本ずつ撤去していった。電柱は全長16メートル。3メートルほど地中に埋まっているのをクレーンで引き抜き、空いた穴を埋めていった。撤去した電柱は半分に切って、搬出。この日は8本撤去した。

 駅前商店街では、老朽化したアーケードを撤去し、新たな日よけ、雨よけ対策として小型の屋根(シェード)に造り替えた。電線はシェードの上を通している。

 シェードの柱の前面は発光し、屋根を照らす間接照明とともに光の演出で通行人を楽しませている。電柱の撤去で整備工事は大詰めとなり、歩道と車道の美化工事をして完了する。

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