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修験の道「奥辺路」に案内看板 田辺市が3年計画

昨年5月に開催された、奥辺路ルートのウオーキングツアー
昨年5月に開催された、奥辺路ルートのウオーキングツアー
 田辺市は本年度から、高野山から同市龍神村を経て同市本宮町の熊野本宮大社に続く修験者の山岳信仰の道を「奥辺路」とし、龍神村のPRに活用するため、案内看板を設置する。


 奥辺路ルートの整備は、熊野古道の新たなルートとして魅力を打ち出そうと、龍神村でまちづくりを進める「龍の里づくり委員会」が着手、2018年秋の現地の下見から始めた。実際に歩いて、いまも山道として残っていることを確認した後、路面の傷んでいる箇所を修繕したり、倒木を撤去したりして道普請をした。

 19年5月の大型連休には「幻の熊野古道奥辺路ウオーキング」と題し、山道を歩くツアーを開催した。県内外から約50人が参加し、ルートのうち約13キロを歩き、豊かな自然と神秘的な雰囲気を楽しんだ。

 案内看板について市は、本年度は護摩壇山森林公園側から設置していく予定。現地調査を踏まえ、道の分かりにくいポイントなどに計4基を予定している。

 距離の目安を記した標柱も設置する。世界遺産になっている熊野古道では500メートル間隔で設置されており、奥辺路ルートでも同様に等間隔で設置する予定。本年度は計6基作る。

 案内看板設置の事業計画は20~22年度の3年間で、事業費は計600万円。初年度は計200万円を計上している。

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