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新型コロナで投票率気掛かり 白浜町長選手探り

白浜町長選(和歌山県)の投票率推移
白浜町長選(和歌山県)の投票率推移
 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出ている中、26日投開票の和歌山県白浜町長選の投票率が注目されている。感染拡大を心配し、町選挙管理委員会は「みんなで投票しましょう」といった呼び掛けを控えている。立候補した3陣営も有権者と触れ合わずにアピールできるか、手探りで選挙活動をしている。

 町選管は投開票時の感染防止に苦心している。投票所では入り口にアルコール消毒液を設置するのはもちろん、換気に気を付け、筆記用具を使い捨ての鉛筆にするなど「できる限り対策する」という。「選挙期日、期日前投票はきっちり伝え、あとは有権者の判断に委ねる」と話している。

 町ホームページでは、前回(2016年4月)の投票日当日の時間別投票者数や期日前の曜日別投票者数のグラフを掲載。混み合わない時間帯として投票所は午後、期日前は水曜、木曜を挙げて「そうした時間帯に投票をご検討ください」と呼び掛けている。

 白浜町長選の投票率は、低下傾向が続いている。合併後、初の選挙となった2006年3月は79・51%だったが、今回同様に三つどもえとなった前回は過去最低の63・72%にまで下がった。

 各陣営とも「支援者やスタッフに感染者が出れば選挙どころではない」と予防策を徹底しているが「外出自粛もあり、投票率はさらに下がる」との見方を示している。

 新顔の大江康弘候補(66)の陣営は「投票率低下は、挑戦者に不利と思う。新型コロナの影響で見通せない部分もあるが、訴えについては有権者から良い感触を得ている。政策をしっかり伝える」と話す。

 現職の井澗誠候補(65)の陣営は「投票率の低下がプラスになるか、マイナスになるかは分からない。感触がつかめない。だからこそ、期間中はくまなく町内を回り、政策を訴える」という。

 新顔の玉置公良候補(65)の陣営は「投票率が低下しても、新型コロナという危機の中、変化を求める声が大きくなり、必ずしも挑戦者が不利と思わない。独自の政策を訴え、アピールする」と話す。

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