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「観光、飲食に大打撃」 ウェブ会議で市町村長が訴え

全県市町村長会議のウェブ会議に出席する仁坂吉伸知事や県幹部(26日、和歌山県庁で)
全県市町村長会議のウェブ会議に出席する仁坂吉伸知事や県幹部(26日、和歌山県庁で)
 和歌山県の仁坂吉伸知事と市町村長による本年度の「全県市町村長会議」が26日、初めて「ウェブ会議」方式で開かれた。市町村長からは新型コロナウイルスの影響で、観光業や飲食業が大きな打撃を受けており、地域経済が疲弊しているという声が上がった。


 会議では、田辺市の真砂充敏市長が「特に紀伊田辺駅前には200店舗の飲食店が集積しているが、ほとんど収入はゼロ。観光業も大変な打撃を受けている」として、支援事業を実施していることや、新たな支援策を臨時議会に提案することなどを説明。「県や他の市町村と連携しながら次の一手を考え、落ち込んだ経済を盛り上げたい」と話した。

 白浜町の井澗誠町長も「白浜町は観光地だが、現在は誘客できず、経済は大変疲弊し、危機的な状況」と訴えた。支援事業を講じているが「観光事業者向けの対策をもう少し増やしていきたい」とした。その上で「早速、白浜の観光シーズンを迎えるが、海開きをどうするかは喫緊の課題。感染予防策のガイドライン『白浜ルール』を作成し、安心安全な地域をアピールしたい」と述べた。

 これらの発言を受けて、仁坂知事は新型コロナの影響を踏まえた観光計画を策定したことを説明。誘客地域を県内から段階的に拡大していく内容で「これを皆さんと一緒にやっていきたい」と話した。

 職員の感染防止や感染した場合の業務継続についても話し合ったほか、県側から本年度の県の主要事業についての説明があった。

 宮﨑泉県教育長は、県教育委員会が3月下旬に田辺市で開催した講師採用説明会に触れ「狭い会場に多くの参加者を出席させるなど、感染防止上大きな問題があった。出席者の中に感染者が含まれていたことから、濃厚接触者の経過観察などで多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げたい」と陳謝した。また、紀の川市の中学校で、教員や家族に多数の感染者が出たことについても「誠に遺憾なこと。今後起こらないよう、できる限りの対策を立てたい」と述べた。

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