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白いとげは何? 木の葉にハバチの幼虫

葉の裏に隠れるハバチの幼虫(和歌山県白浜町で)
葉の裏に隠れるハバチの幼虫(和歌山県白浜町で)
 まるでケサランパサランのような、えたいの知れない生き物が木の葉に隠れている。巣を持たないハバチ(葉蜂)の幼虫で、白く見えるのは分泌物のワックスでつくったとげ。もろくて触ると簡単に取れてしまう。

 この幼虫は和歌山県白浜町の山中で、ガマズミの仲間ゴマギの葉を食べており、ババシロアシマルハバチとみられる。全長約2~3センチ。1本の木に何匹も付き、離れると白い花が咲いているようにも見える。

 県立自然博物館によると、ワックスのとげを付ける理由として、周囲の環境への擬態というよりは、自身の正体を覆い隠してしまうことで天敵から身を守るためなのではないかという。

 このほか、ミツクリハバチ(食草=ケヤマハンノキ)、シロアシマルハバチ(ハンノキ)、クルミハバチ(オニグルミ)なども同様のとげを付ける。

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