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釣り人の安全を祈願 古座川でアユ供養祭

「鮎の供養碑」前で営まれた供養祭(12日、和歌山県古座川町相瀬で)
「鮎の供養碑」前で営まれた供養祭(12日、和歌山県古座川町相瀬で)
 古座川流域でのアユの友釣り解禁を前に和歌山県古座川町相瀬にある「鮎(あゆ)の供養碑」前で12日、「古座川鮎の供養祭」が営まれた。地元の漁業や観光の関係者ら約10人が参列し、古座川の恵みであるアユに感謝するとともに釣り人や川遊びする人たちの安全を祈願した。

 道の駅一枚岩近くにある供養碑は、古座川の美しさにみせられた町内外のアユ釣り愛好者たちが1982年に建立。古座川がいつまでも美しく、また子どもたちが古座川のアユのように健やかに育ってほしいという願いが込められている。

 供養祭は毎年営まれていたが、ここ10年ほど途絶えていたため、町観光協会(須川陽介会長)が復活させた。

 この日は雨の中、須川会長、西前啓市町長、古座川漁協の大屋敏治組合長、七川漁協の関係者らが参列。霊巌寺(古座川町高池)の小原征雄住職が読経する中、碑の前で手を合わせた。

 供養祭の後、餅まきを計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し今回は見送った。

 大屋組合長は「供養祭を機に今年も大勢がアユ釣りに訪れてくれることを期待している。アユの天然遡上(そじょう)が増えるよう、組合としても古座川の環境を少しでも良くしていかねばならないと思っている」と話していた。

 古座川流域では、七川ダム(古座川町)より上流の七川漁協管内で13日、同ダムより下流の古座川漁協管内で14日、アユの友釣りが解禁されるが、連日の雨で川が増水しているため、しばらくは友釣りをするのは難しいという。

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