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橋本市で被害初確認 外来カミキリ、かつらぎ町では拡大

クビアカツヤカミキリの成虫(大阪市立自然史博物館提供)
クビアカツヤカミキリの成虫(大阪市立自然史博物館提供)
 和歌山県農業環境・鳥獣害対策室は、梅やサクラなどに被害を及ぼす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害が、橋本市で初めて見つかった、と発表した。既に確認されているかつらぎ町や岩出市でも新たに見つかり、特にかつらぎ町で被害が拡大している。

 対策室によると、橋本市のモモ園で8日、樹木2本から、幼虫が排出する木くずやふんの混合物「フラス」が出ているのを農家が見つけ、地元のJAに通報した。県かき・もも研究所(紀の川市)が9日に確認したところ、クビアカツヤカミキリの被害と分かった。

 このほか、かつらぎ町と岩出市では5月27日~6月9日の調査や農家からの通報で、スモモ園5園の樹木39本、モモ園3園の樹木4本、梅園2園の樹木5本が新たに被害を受けていることも分かった。初めて確認された園地もあり、被害は拡大している。

 これにより県内での被害は9日現在、かつらぎ、岩出、橋本3市町にまたがり、被害を受けた園地は計18園。樹木は計93本となり、5月26日時点から2倍以上になっている。

 対策室は「3市町は距離がかなりあり、クビアカツヤカミキリが移動してきたかどうかはなんともいえない。別ルートからやって来た可能性もある」とし、今後も調査を続けるという。

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