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「いろんな使い方して」 田辺駅前の新拠点活用で勉強会

2階ワークスペースであった勉強会で施設活用について考える商店街関係者(20日、田辺市湊で)
2階ワークスペースであった勉強会で施設活用について考える商店街関係者(20日、田辺市湊で)
 JR紀伊田辺駅前の市街地活性化施設「tanabe en+(たなべ えんぷらす)」で20日、商店街関係者を対象に施設の活用を考える勉強会があった。田辺市がまちなかのにぎわいの拠点として整備。8月10日にオープンする。運営する南紀みらいは「いろんな使い方ができる。使い倒して」と呼び掛けた。

 勉強会では、まちづくりプランナーで、「en+」の基本設計に携わった辻喜彦さん(東京都)が、まちや個店としての施設活用法、コロナ禍でのまちづくりを講義。商店街や商工関係者15人が参加した。

 施設は木造・鉄骨造り2階建てで、1階には地場産品のPR・販売コーナー、2階にはさまざまな業種の人たちが交流しながら仕事をするワークスペースを設けている。インターネット環境を充実させ、テレワーク、ウェブ会議に対応できる。

 1階には大きなひさしがあり、その下でマルシェなどのイベントを開くことができる。国土交通省は、コロナ禍で打撃を受けた飲食店らを対象にテラス営業などの道路占用の許可基準を緩和しており、商店街と一体の仕掛けが期待できる。

 辻さんは「まちの内と外をつなぐ空間。地域の情報を発信する場所、日頃会えない人と出会える場所、やろうと思えば何でもできる場所でもある。自宅と職場以外の心地よい場所をサード・プレイス(第三の場所)というが、ここはファースト・プレイス(第一の場所)にしてほしい」と呼び掛けた。

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