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【詳報】田辺のバーで11人感染 和歌山県がクラスター認定

田辺保健所管内の感染者急増を受けて記者会見する仁坂吉伸知事(左)と県福祉保健部の野尻孝子技監=18日、和歌山県庁で
田辺保健所管内の感染者急増を受けて記者会見する仁坂吉伸知事(左)と県福祉保健部の野尻孝子技監=18日、和歌山県庁で
新型コロナウイルスに関する相談窓口
新型コロナウイルスに関する相談窓口
 和歌山県の田辺保健所管内で18日、新たに8人が新型コロナウイルスに感染していることが分かった。このうち6人は田辺市湊のダイニングバー「Bound b+loop(バウンド・ビー・ループ)」の来店客。同店関連の感染者は計11人となり、県は「クラスター」(感染者集団)に認定した。残りの2人は、田辺市中辺路町真砂の飲食店「ねむの木食堂」の経営者ら。同店関係者は3人となり、県は感染拡大防止のため店名を公表した。両店への感染経路については調査中という。

 「Bound b+loop」では、すでに経営者の男性と従業員女性、来店客3人の計5人の感染が判明している。県は7月27日~8月12日に来店した人に保健所へ連絡するよう求めており、それに応じた16人を検査した。陽性が判明した6人は、いずれも田辺管内に勤務する20代で、会社員男性3人、アルバイト男性、アルバイト女性、国家公務員女性で、全員無症状。残り10人は陰性だった。県は引き続き15人の検査を予定しているが、さらに問い合わせがあるという。

 県は、同店では深夜まで長時間利用する人が多いことや、マスクを外してカラオケをする人もいたことなどが、感染拡大につながったのではないかとみている。

 一方、「ねむの木食堂」については18日、経営者の30代女性と従業員の20代アルバイト女性の感染を発表した。経営者女性は11日に38・5度の発熱や全身倦怠(けんたい)感などを発症した。10日以降は出勤していない。従業員女性は無症状という。

 同店では、すでに別の従業員の女性1人の感染も分かっている。県はクラスターの恐れがあるとして、8~13日の来店者は速やかに最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けている。14日以降は休業している。

 県はそれぞれの陽性者の濃厚接触者は多いとみている。田辺保健所が対応しているが、他の保健所から職員を派遣しているほか、検体採取についても医療機関に協力を要請しているという。

■知事「カラオケ自粛を」 田辺、白浜、上富田住民

 仁坂吉伸知事は18日に記者会見し、この地域での感染者囲い込みが終了するまでの間、田辺、白浜、上富田の3市町の住民に対し、店舗の地域を問わず、カラオケ店や飲食店でのカラオケと、夜遅くまでの長時間の飲食店利用について、自粛するよう求めた。

 今回、複数人の感染が分かった飲食店を不特定多数の人が利用していることや、もし感染に気付かないまま行動すれば、市中感染に陥る恐れがあるためで、仁坂知事は「地域限定で特別にお願いしたい。感染が抑えられ、囲い込みができれば解除したい」と話した。

 また、これまで首都圏や大阪で、接待を伴った飲食店の利用や会食をしないよう求めていたことに関連して、愛知や福岡、沖縄などを加え「特に感染が拡大している地域」に対象を広げた。

■県内累計200人超 第2波が第1波の2倍

 県がこの日、感染を発表したのは11人で、田辺管内以外では3人だった。同居家族の濃厚接触者として検査した40代看護師女性と10代男子専門学校生=御坊保健所管内在住=、70代無職男性=和歌山市在住=で、3人とも状態は安定している。

 県内の感染者は累計で209人となった。このうち「第2波」(6月23日以降)は146人で、「第1波」(5月12日まで)の63人の2倍以上になっている。

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