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小谷氏後援会が事務所開き みなべ町長選

次期町政に向けた抱負を語る小谷芳正氏(和歌山県みなべ町気佐藤で)
次期町政に向けた抱負を語る小谷芳正氏(和歌山県みなべ町気佐藤で)
 任期満了に伴う和歌山県みなべ町長選挙(9月29日告示、10月4日投開票)に、4選を目指し立候補を表明している現職の小谷芳正氏の後援会(辻村武文後援会長)が29日、同町気佐藤で事務所開きをした。新型コロナウイルス感染症対策のため、支持者を多く集めず、後援会役員を中心に少人数でした。

 事務所にはマスクや消毒液を置き、換気して実施。後援会の役員やメンバーの他、坂本登県議も出席した。須賀神社の前芝弘知宮司が事務所内を清め、出席者が玉串を捧げて、必勝祈願した。

 小谷氏はあいさつで「今コロナ禍の中にあり、拡大防止は当然だが、そればかりでは経済が停滞してしまう。特に観光業は非常に落ち込んでおり、その復興策も含めて取り組みたい」と述べ、9月議会定例会にも第3弾対策として各種事業を盛り込んだ予算を提案する予定であると説明した。

 防災面では、高台でのこども園の開設に向けて9月に起工式があること、海岸部にある老人憩の家「二子の里」についても、高台移転に向けて町議会とも話を詰めていく考えであることを述べた。町内の水道管が古くなり、地震被害の心配もあることから、早急に改修できるよう計画中であること、新庄地区の浄化設備も高台に持っていきたいという方針であることも示した。

 産業は、水産業で漁業団体が試験的に、クエとハタ科のタマカイを掛け合わせた「クエタマ」の養殖をしていること、梅については町が大学に委託して、新型コロナウイルスに効くかどうかの研究に取り組む計画であることに触れ、コロナの影響で落ち込んでいる修学旅行をはじめとする観光客誘致に努め、経済活性化につなげたいと語った。

 その上で「防災広場の取り組みを完成させて、次の時代にバトンタッチしていければと考えている。皆さんのご支援、ご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。

 8月26日にあった立候補予定者説明会には、小谷氏の陣営以外に出席はなく、無投票の公算が大きくなっている。

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