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接触通知アプリ利用を コロナ対策、登録低調

接触通知アプリの画面
接触通知アプリの画面
 厚生労働省が、新型コロナウイルスの感染者との接触を通知するスマートフォンのアプリ「COCOA(ココア)」の運用を始めて3カ月が経過した。ダウンロード数は24日時点で約1746万件。陽性の登録は880件にとどまる。和歌山県内でも広まっておらず、県が利用を呼び掛けている。


 アプリは感染が確認された人と約1メートル以内で15分以上接触すると、互いに記録していく仕組み。検査で陽性だった利用者が、保健所から発行された番号をアプリに入力すると、無線通信の仕組みを利用して、過去14日間に接触の記録があるスマホに通知が届く。感染者の名前や場所などは分からない。

 通知を受けた人は、自己負担のない行政検査の対象となる。ただ検査をするかどうかは医師や保健所が判断する。希望すれば必ず検査を受けられるわけではない。

 田辺保健所にも通知を受けた利用者から連絡が来ている。保健所は行動履歴の聞き取りなどをし、症状があった数人を検査したがすべて陰性だった。通知は接触したと思われる日だけで、場所や時間は示されない。聞き取りで特定を進めるが、覚えていない場合も多いという。

 プッシュ通知が届いたのにアプリを開くと「接触は確認されていない」と表示されるなどのトラブルの報告もある。アプリの不具合の可能性が高いという。

 田辺保健所管内のある老人福祉施設では、スマホを持つ職員全員がアプリを利用している。8月中旬に3人の職員に通知が来た。施設が行動履歴を聞き取り、濃厚接触の疑いは少ないと判断。保健所にも連絡した上で、3人とも通常通り勤務した。その後、症状も出なかったという。

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