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「大さがり」56年目 田辺市龍神で秋の風物詩

稲を干す上森さん夫婦(16日、和歌山県田辺市龍神村龍神で)
稲を干す上森さん夫婦(16日、和歌山県田辺市龍神村龍神で)
 和歌山県田辺市龍神村龍神の農業、上森力さん(80)は、今年も自宅近くの田んぼに高さ約4・5メートル、幅約18メートルの「大さがり」を設置し稲を乾燥させている。

 大さがりは、田んぼに木のくいを等間隔に打ち、横棒を付けたり支える棒を取り付けたりして完成させる。

 上森さんは妻の雅佐子さん(82)と稲刈りをして、束ねた稲を大さがりに掛ける。高い所は上森さんがはしごに登り、雅佐子さんが棒の先に付けた稲束を渡していく。今年は10月初めから干す作業を始めて16日に終えた。

 米の品種はキヌムスメ。今年は害虫やサル、イノシシの被害が目立ち、収量は例年の7、8割と見込んでいる。自家消費したり県内外に住む子どもに送ったりするという。

 大さがりを作って56年という上森さんは「こうして天日干しすると、米に甘みができておいしい。高齢化して米と大さがりを作るのは大変だが、できるうちは続けていきたい」と話している。

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