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熊野が初戦突破、田辺・田辺工業は敗退 高校ラグビー県大会

熊野―田辺 攻め込む熊野の選手(25日、上富田スポーツセンターで)
熊野―田辺 攻め込む熊野の選手(25日、上富田スポーツセンターで)
 第100回全国高校ラグビー県大会は25日、上富田町朝来の上富田スポーツセンターで準々決勝があった。熊野は田辺に103―0で勝ち、初戦を突破。田辺工業は近大和歌山に7―69で敗れた。

 大会初戦の熊野は、開始早々にBK蒲田が自陣から独走してそのままトライし、BK佐久間がゴールを決めた。その後もボールを支配し、FWの突破や、FWとBKが一体になった左右の展開で前半に10トライ、後半に5トライを獲得。ゴールキックでも得点を重ねた。

 熊野は準決勝で和歌山北と対戦する。主将の佐久間(3年)は「スコアでは圧倒したが、思っていたような内容ではなかった。次の試合でも、チーム一丸となっていいゲームがしたい」と、次を見据えた。

 田辺は後半、果敢にタックルを決めるなどディフェンスで粘りを見せたが、トライには至らなかった。

 1回戦で新宮に勝った田辺は、部員不足のためメンバーの半数が他の部からの助っ人だった。主将の早稲田(3年)は「負けて悔しかったけど、楽しめた。点を取られても切り替え、全てを出し切ろうと心掛けた。1回戦で勝ち、今日も試合の中でも成長できた」と、すがすがしい表情だった。

 1回戦で星林を破った田辺工業は、シードの近大和歌山と対戦。前半から近大和歌山にボールを支配され、立て続けに失点を許した。後半もなかなか得点には至らなかったが、終了間際の30分、敵陣ゴール前スクラムからBK高根が抜け出し、中央へトライ。ゴールキックも決めて7点を返し、意地を見せた。

 25日はこのほか、和歌山北が那賀に43―12で勝ち、和歌山工業が新翔に113―0で勝った。
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