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上富田で絵画体験会/アートって楽しい/ローラーで画伯に

車いすから子どもたちの作品づくりを見守る山本祐也さん(上富田町市ノ瀬で)
車いすから子どもたちの作品づくりを見守る山本祐也さん(上富田町市ノ瀬で)
 芸術の秋。気軽にアートに親しんでもらおうと、上富田町出身の画家、山本祐也さん(33)=京都市=が25日、同町市ノ瀬の実家前で、子どもたちを招いてペイントローラーを使った絵画体験会を開いた。子どもたちは手足を絵の具まみれにしながら、みんなで一枚の作品を仕上げた。

 山本さんは脳性まひの障害があり、車いすで生活している。17歳から絵を始め、さまざまな手法で抽象画を描いてきた。ローラーは伸び伸びと描けるため、子どもにも向いているという。

 催しには幼児から小学校低学年まで10人ほどが参加。最初はローラーを持つのをちゅうちょしていた子どもたちが次第に熱中し始め、手形を押したり、指を筆代わりに描いたり。自由な感性で、画用紙を貼り合わせた「キャンバス」を彩った。

 近くに住む荒木奏人君(4)は「いろんな色を使って、ポケモンの絵を描いた。みんなで一緒に一枚の絵を描くのは初めて。楽しかった」と笑顔を見せた。

 山本さんは「コロナで多くのイベントが中止になる中、少しでも開放的な気分を味わってもらいたかった。子どもたちはエンジンがかかると勢いがすごい。ストップをかけるのが難しいくらい」と小さな「画伯」の奮闘ぶりを見守っていた。

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