和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

議場で発射映像上映も 役場分庁舎をロケット関連施設に

大型スクリーンを設置し、ロケットの打ち上げ場面の映像などを流す計画の議場(和歌山県串本町西向で)
大型スクリーンを設置し、ロケットの打ち上げ場面の映像などを流す計画の議場(和歌山県串本町西向で)
 和歌山県串本町田原に建設中の小型ロケット発射場が来年度完成することを受け、町は、町役場古座分庁舎(串本町西向)を改修し、ロケット関連施設として活用する計画だ。改修の基本構想策定業務委託料397万1千円を7日開会の町議会12月定例会に提出する。

 分庁舎は鉄筋3階建てで築36年。現在は建設課、水道課、教育委員会、ロケット推進室などが入っており、議場では町議会が開かれている。同町サンゴ台に建設中の新庁舎へ来年7月、ほとんどの課が移転することから、空きスペースの活用法を検討していた。

 町によると、分庁舎3階にある議場には大型スクリーンを設置し、ロケットの打ち上げや橋杭岩の朝日などの映像を流す予定。1階はロケットや宇宙関連の展示スペース、2階は宇宙関連企業や大学に貸したり、コワーキングスペース(共有オフィス)にしたりするという。2021年度から改修工事に着手し、22年度から稼働させたいとしている。

 新庁舎は現在、海抜約50メートルの高台に建設中。来年6月には完成する予定で、7月17~19日の3連休で本格的な引っ越し作業を行い、20日から供用を開始する予定。

■サービスエリア建設へ

 町は、同町くじの川に建設中の高速道路インターチェンジ(IC)付近に地元物産などを販売するサービスエリアを建設する計画だ。そのための基本計画業務委託料1361万円を12月定例会に提出する。

 建設予定地は、新庁舎の斜め前にある土地約2万平方メートル。駐車場(約140台)、物産販売施設、ガソリンスタンド、児童公園、トイレを設ける計画。



 12月定例会は23日までの17日間、一般質問は16~18日の3日間を予定している。町は8914万7千円を減額し総額149億2102万円とする20年度一般会計補正予算案など41議案を提出する。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ