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ドライブイン「古道歩きの里」閉店 田辺市中辺路、コロナ禍で打撃

1月4日の営業をもって閉店することが決まったドライブイン「古道歩きの里ちかつゆ」(和歌山県田辺市中辺路町近露で)
1月4日の営業をもって閉店することが決まったドライブイン「古道歩きの里ちかつゆ」(和歌山県田辺市中辺路町近露で)
 和歌山県田辺市中辺路町近露の国道311号沿いにあるドライブイン「古道歩きの里ちかつゆ」が、1月4日の営業をもって閉店する。施設は10年余り前に、熊野古道歩きの拠点やドライバーらの休憩所としてオープン。運営する南海グループの熊野観光開発(新宮市)によると、近年利用者数が減少していたことに加え、コロナ禍で打撃を受けたことから閉店を決めたという。

 同社によると、このドライブインはフードコートや土産物等の販売コーナー、トイレを備えた「ちかつゆ本館」、古道歩き体験を提供する「古道歩き館」、専門店などが並ぶ施設として南海電鉄が建設し、2010年3月にオープンした。

 当初は多くの利用があったが、近年は、古道歩き客が団体ツアーなどで訪れる日本人客からインバウンドへと大きく変化したり、高速道路がすさみ町まで南伸して車の流れが変わったりしたことなどから減少。さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今年4月15日から休業。7月18日に通常営業を再開したものの、9月には「コロナ禍でお客さんが来ない」などとして古道歩き館を閉館したという。

 閉店の決定について熊野観光開発ドライブイン事業部の山口博隆部長(60)は「10年余り地域の方々にかわいがっていただいてきたが、このご時世の中で収支が本当に厳しくなった。コロナ禍がなければ何とか頑張っていけたかと思うが、今も感染が増えて全く先が見えない状況。会社として断腸の思いでの決断」と説明。跡地の利用については「グループ全体で何とかと思っている」と話していた。

 地域住民からは閉店を残念がる声が聞かれた。地域の活性化に関わってきた70代男性は「地域のにぎわいをつくってくれていたので、非常に残念。大人数が使える充実したトイレも使えなくなる。何とか復活させてくれたらありがたい」と話していた。

 一方、駐車場は従来通り利用できるほか、隣接するAコープ紀南「熊野古道ちかつゆ」も、これまで通り営業する。

 熊野観光開発は今月1日にも、国の特別名勝・天然記念物を航行してきた「瀞峡(どろきょう)ウオータージェット船」(現在運休中)について、航路維持にかかる労力が過大であることやコロナ禍による乗客の減少などを理由に1月1日から事業を休止すると発表している。

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