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古道保全の寄付300万円超 熊野ツーリズムビューローのCF

熊野古道「小雲取越」の名所「百間ぐら」
熊野古道「小雲取越」の名所「百間ぐら」
 和歌山県の田辺市熊野ツーリズムビューローが世界遺産「熊野古道」と巡礼の風景を守るため、クラウドファンディング(CF)で寄付金を募ったところ、目標(200万円)を上回る300万円超が集まった。寄付は海外からも寄せられた。

 熊野古道の大部分は山道で、旅人の往来があることで健全に保たれ、古道沿いの集落も維持されてきた。しかし、コロナ禍で訪れる人が激減している。そこで、ビューローはCFを通じ、日本語、英語、中国語、タイ語の4カ国語で熊野古道の魅力を発信しながら、支援を求めた。

 募集期間は10月1日~12月31日。12月2日時点で目標を超え、残る1カ月でさらに100万円を上積みした。

 ビューローによると、寄付226件のうち、国内が83・2%、海外が16・8%。海外は9カ国で、アメリカやオーストラリアなど古道を訪れる人が多い国が寄付件数も多かった。

 ビューローは「熊野古道を次の千年につないでいきたいとの思いで取り組みを始めたところ、世界中の多くの皆さんに支援、拡散の協力を頂いた」と感謝した。資金は古道の保全や保存活動に活用し、活動内容はビューローのホームページや会員制交流サイト(SNS)などを通じて発信する。

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