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打球の高速化に対応し内野の土拡張 田辺の野球場

内野の土を拡張する工事をしている田辺スポーツパーク野球場(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
内野の土を拡張する工事をしている田辺スポーツパーク野球場(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
 和歌山県田辺市上の山1丁目の田辺スポーツパーク野球場で、内野の黒土を外野側に2・5メートル拡張する工事が行われている。市教委スポーツ振興課によると、近年は打球のスピードアップに応じて内野手の守備位置が深くなっており、合宿などで利用した硬式野球チームから拡張の要望が出ていた。2月初旬に完成する予定。


 田辺スポーツパーク野球場は2015年に完成。両翼100メートル、センター122メートルは県内最大。15年の和歌山国体で軟式野球の会場になった。

 毎年2~3月のシーズン開始前には、近畿大学やNTT西日本、大阪ガスなどプロ選手を輩出している大学や社会人のチームが合宿している。

 昨年7月には、パナソニック野球部(大阪府枚方市)が都市対抗野球大会に向けて初めて合宿。関西のチームにとっては、近場で環境が整った施設として注目されている。

 近年は関西独立リーグ(硬式)に所属する和歌山ファイティングバーズのホーム球場にもなっている。

 田辺スポーツパークでは、内野の土部分が投手のプレートから半径約29メートルだった。改修後は31・5メートルになり、甲子園球場の33メートル、紀三井寺球場の32メートルに近くなる。改修費は834万円。

 田辺スポーツパークの外野は人工芝。内野と外野の境目を後方へずらすことで、転倒などのけがの防止にもなるという。19年1月には、ファウルボールが球場外に飛び出すのを防ぐため、野球場の周囲に防球ネットを設置した。

 市教委スポーツ振興課は「合宿や大会で利用するチームに満足してもらえると思う」と話している。

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