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クルマエビ養殖場無念の閉鎖 コロナ禍で需要激減

養殖場で育ったクルマエビ(和歌山県白浜町塩野で)
養殖場で育ったクルマエビ(和歌山県白浜町塩野で)
 クルマエビの養殖を手掛ける「キャピタル」(本社・鹿児島県)は、和歌山県白浜町塩野の養殖場を3月末で閉める。コロナ禍で需要が激減したため。

 「このまま続けたとしても、明るい兆しが見えない。本当に残念。まさかこんなことになるなんて」。中満康蔵社長(65)は胸の内を語る。

 町で養殖事業を始めたのは2016年4月。年間で計4トン前後を全国各地の市場や業者などへ出荷していたが、昨春以降のコロナ禍の影響が直撃。出荷すればするほど赤字が増える状態になったため、閉鎖を決断したという。

 ただ、会社では別の事業も展開している。田辺市新庄町には加工場があり、ここの事業は続けるという。

 閉鎖に伴い、3月1日から生きたままのクルマエビを割安で販売する。1キロ(約100匹)で6千円、500グラムで3千円。1匹当たりの大きさは15センチ前後。6日までだが、売り切れ次第、終了する。クルマエビの引き渡しは午前10時~午後4時、養殖場で行う。

 事前予約制で、2月28日まで火曜と土曜以外の午後1時~5時に電話(070・2337・2777)で予約を受け付けている。袋を持参する。

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