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国道425号の町内全線整備祝う 印南で渡り初め式

国道425号の町内全線開通を祝って住民らで風船を飛ばした(7日、和歌山県印南町川又で)
国道425号の町内全線開通を祝って住民らで風船を飛ばした(7日、和歌山県印南町川又で)
 和歌山県印南町を横断する国道425号の川又工区が7日、開通した。町内全線開通を記念した渡り初め式があり、地区住民らで祝った。

 町内での改良工事は1983年に始まった。最終区間となった川又工区(川又―上洞、延長2・8キロ)は2012年度に着手。うち、川又第一トンネル(延長151メートル)などは既に開通しており、川又第二トンネル(延長99メートル)と周辺の延長計0・7キロがこのほど完成、町内全線(延長28キロ)で整備が完了した。

 道路を管轄する県などが主催する開通式典をこの日に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で14日に延期。7日午後3時の開通時刻に合わせ、町と国道の改良促進委員会主催で渡り初め式をすることにした。

 式には地元住民ら約70人が参加。日裏勝己町長は38年間に及ぶ改良工事を振り返り「念願の道路が開通して本当にうれしい。この道路を大切にしていかなければと痛感している」と述べ、道路改良に協力した地権者らに感謝した。

 第二トンネルの田辺市龍神村側出入り口にある川又新橋の上で参加者全員で風船を飛ばし、その後、徒歩でトンネルを通った。

 地元住民らも口々に開通を喜び合った。川又地区の坂本多己彰区長は「完成まで年月がかかったが、地元みんなの念願がかない感謝している」と話した。

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