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ホテルを福祉避難所に 白浜町と民間会社が協定

署名した協定書を持つ井澗誠町長(右)と白浜館の中田力也代表=19日、和歌山県白浜町役場で
署名した協定書を持つ井澗誠町長(右)と白浜館の中田力也代表=19日、和歌山県白浜町役場で
 災害時に障害者や高齢者ら支援が必要な人が避難する「福祉避難所」を設置するため、和歌山県白浜町は19日、町内で宿泊施設を運営する「白浜館」と協定を結んだ。同社が運営する「ホテルシーモア」に開設する。町によると、民間の宿泊施設が福祉避難所になる協定は県内で初めて。


 避難生活が長期間に及ぶような大規模災害が起きた場合に、町が協力を依頼し、白浜館が応じる。高齢者や障害者ら町地域防災計画で定める「要配慮者」が、町指定避難所から二次的に避難することになるという。

 福祉避難所になるのは、シーモアの2階と4階の大広間で、収容人数は500人の予定。協定では、白浜館は受け入れ期間を最長3カ月間としたほか、入浴施設も提供。要配慮者を介助する家族らも一緒に避難できるとした(原則1人)。町の要配慮者は2月末時点で1173人。

 介護の資格を持つ災害ボランティアを優先的に派遣してもらえるよう、町はボランティアの窓口となる町社会福祉協議会との協議を検討する。

 19日は町役場で調印式があり、井澗誠町長と白浜館の中田力也代表が協定書に署名した。町からの打診に応じた理由について、中田代表は「もし災害が起きたら、いかに地域の中で助け合って復興に向かうことが大切かを考えた」と話した。井澗町長は「趣旨を理解いただき、大変心強い。今回の協定は大きな意義を持つ」と感謝した。

 町が福祉避難所を指定するのは今回が初めて。井澗町長は「必要性を理解してもらい、他施設との協定の可能性も探っていきたい」と話した。障害福祉サービスを展開する町内の事業所でつくる連絡会は2018年、町に福祉避難所の設置を要望していた。

 田辺・西牟婁では、田辺市が15施設、上富田町が3施設、すさみ町は3施設を福祉避難所に指定している。

 これとは別に、白浜町は、シーモアを含む町内14の宿泊施設と通常の避難所として使える協定を結んでいる。

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