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「幻の古道」奥辺路に道標 龍の里づくり委員会

道標を取り付ける奥辺路班のメンバー(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
道標を取り付ける奥辺路班のメンバー(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
 和歌山県田辺市龍神村で魅力と活力ある地域づくりを進めている「龍の里づくり委員会」の若手でつくる企画部会の「奥辺路班」はこのほど、龍神村龍神の護摩壇山周辺で道標を設置した。

 同班は、高野山から龍神村を通り田辺市本宮町の熊野本宮大社へ通じる古道を山岳信仰の道として開拓し「幻の熊野古道・奥辺路」と名付け、散策ツアーを実施したりマップを作ったりしている。

 奥辺路ルートに案内標示がないことから、散策する人が道に迷わないように取り付けることにした。龍神村産のスギに張り付けたプラスチック板に、目印となる地点や名所までの距離を示し、ローマ字を併記している。

 この日は中川政寿班長(39)ら8人が、乗用車3台に分乗して現地に移動し、約7キロの区間に8基を設置。護摩壇山森林公園付近から作業を始め、護摩壇山まで2・9キロ、弘法大師が法衣を掛けたとされる衣掛岩まで3・5キロであることや、その方向を示した道標を最初に設置した。

 道標は今後増やしていく予定。

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