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青空に元気に泳げこいのぼり 大水害10年を前に、新宮市熊野川町

青空を泳ぐ30匹のこいのぼり(22日、和歌山県新宮市熊野川町で)
青空を泳ぐ30匹のこいのぼり(22日、和歌山県新宮市熊野川町で)
 2011年に多くの死者・行方不明者が出た紀伊半島大水害からまもなく10年となる9月を前に、和歌山県新宮市熊野川町で22日、地域の住民や熊野川行政局の職員がこいのぼり30匹を揚げた。5月10日ごろまで設置する。

 主催した「熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会」によると、被災した地域を元気づけようと住民が中心となって12年から続けている。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止したため、今回で9回目になる。

 住民や行政局職員約10人が集まり、熊野川町の国道168号沿いにある休耕田に6本の柱を立てて、こいのぼりを揚げた。こいのぼりは、全国から提供してもらい、集まったという。

 協議会の下阪殖保会長(74)=熊野川町能城山本=は「こいのぼりを揚げるたびに、水害当時のことを思い出す。今年は10年の節目に加えて、コロナ禍で大変な時期。こいのぼりを遠くからでも見てもらい、元気づけられたら」と話した。

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