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ドローンで農作業省力化 みなべの農家、まず稲の消毒から

ドローンの教習を受けるみなべ町野菜研究会の会員(和歌山県みなべ町筋で)
ドローンの教習を受けるみなべ町野菜研究会の会員(和歌山県みなべ町筋で)
 和歌山県みなべ町の農家有志でつくる「みなべ町野菜研究会」(高田行洋会長)は農作業の省力化を目指し、ドローン(小型無人機)を導入する。8日に会員3人が技能認定を取得した。まずは水稲の消毒で活用する計画で、将来的には梅の消毒にも広げたいという。


 研究会の会員は現在、50代の7人。全員梅中心の農家で、ウスイエンドウやミニトマトなども栽培している。ICT(情報通信技術)やロボット技術などの最先端技術を取り入れた「スマート農業」に早くから注目しており、2人が3年前にウスイエンドウやミニトマトの施設園芸で、窓の自動開閉や環境制御の設備を整えた。

 同時に県などが主催するスマート農業の講演や研修会に参加するとともに、研究会で専門家を招いて講演会を開催。会員が学ぶだけでなく、地域での導入促進にも取り組んでいる。

 その中で、消毒作業の省力化に効果的だとしてドローンに着目。導入に向け、3人が技能認定を取得することにした。6~8日に町内で県外の専門業者による実技と学科の教習を受講した。

 会員は近く、水稲の苗を植え、夏場の消毒の際に活用する。

 梅など果樹の消毒も視野に入れており、会員の一人は「作業の労力は軽減でき、時間も削減できると思うので、将来はぜひやってみたい」と話す。

 高田会長(57)は「消毒はこれからドローンが主流になると思うので、将来に向けて技術を習得しておきたかった。農業は担い手不足が課題。若者にも注目してもらえるよう先進的でかっこいい農業を目指して取り組んでいきたい」と話している。

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