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森の魅力を体感して 田辺市熊野TBが新事業

のこぎりで木を切り倒そうと懸命の小学生(和歌山県白浜町で2019年8月撮影)
のこぎりで木を切り倒そうと懸命の小学生(和歌山県白浜町で2019年8月撮影)
 小学生に熊野の森の魅力を体感してもらおうと、旅行業を営む和歌山県の田辺市熊野ツーリズムビューローが環境教育事業に乗り出す。座学や木工体験、植林や間伐など森林でのフィールドワークを通じ、森林との共生社会を目指す心を育む狙いがある。

 県土の約4分の3を森林が占める。そのうち、約6割はスギやヒノキの人工林。森林は暮らしとの関わりが深く、その保全は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の文化的景観の維持にもつながる。

 環境教育事業は、ビューローと林業ベンチャー「ソマノベース」(田辺市文里2丁目)が協力して運営する。森林の育成過程と木材の活用に着目。植樹や自然観察教室、箸やスプーンなどの木工体験、木材加工場の見学などを予定している。炭焼き体験や狩猟体験など森林に関連したメニューも検討している。

 体験プログラムは、市内の林業会社や虫食い材の活用を進めるプロジェクトチームなどが提供する。

 本年度はモデル事業として、市内の2小学校が体験する。アンケートなどで教育効果を測定し、改善を図りながら2022年度の商品化を目指す。

 現在は学校現場の求める教育効果と森林関係者の伝えたい思いが合致するよう、モデル校や林業関係者から聞き取りをしている。

 学校側からは「小学生なので安全の確保が第一」「今の子どもはゲームなど仮想空間と関わる時間が長い。自然に触れる体験を重視したい」「環境保全の大切さを実感でき、生活での実践につながるような体験を期待したい」といった声が上がっている。

 ビューローは「熊野の森を活用して、子どもたちの生きる力を育てたい。持続可能な開発目標(SDGs)に通じる取り組み。教育旅行として全国から呼び込めるメニューにしたい」と話している。

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