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田んぼアートで稲刈り 南部高龍神分校と龍神中

田んぼアートの田で稲刈りをする南部高校龍神分校の生徒ら
田んぼアートの田で稲刈りをする南部高校龍神分校の生徒ら
刈った稲を束にする龍神中学校の生徒ら(7日、和歌山県田辺市龍神村安井で)
刈った稲を束にする龍神中学校の生徒ら(7日、和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県田辺市龍神村の住民でつくる団体が「田んぼアート」に取り組んできた龍神村安井の田で、南部高校龍神分校の全校生徒33人が5日、龍神中学校の2年生24人が7日に稲刈りをした。


 龍神村で地域づくりに取り組む龍神寄合会の構成団体「田んぼアート実行委員会」(冨田進委員長)が、2014年から続けている。今年は田んぼ1枚(336平方メートル)に龍神温泉をPRする温泉マーク、もう1枚(396平方メートル)に地元で採れるユズを人の顔に見立て、にっこり笑っている絵を描いた。

 田植えの際には龍神分校の生徒がユズ、龍神中の生徒が温泉マークを担当。稲は稲穂が黄色のキヌムスメ、緑色のミドリマンヨウ、赤いカンニホを用いた。

 龍神分校は、同校独自のカリキュラム「ネイチャースタディ」の授業で参加。稲を干す木の棒「はざ」の組み立てもした。

 3年生の大西翔湧君(18)は「新型コロナの影響で学校行事が中止になっているが、みんなで協力して楽しかった。3年生は最後の稲刈りだと思うと悲しいが、下級生が引き継いでくれると思う」、生徒会長の松澤立斗君(18)は「温泉マークや笑ったユズの絵はよかった。稲刈りはみんなで夢中になり、学校行事が少ない中で楽しい思い出になった」と語った。

 龍神中は郷土の歴史、文化、自然に触れ、地元の人との交流を目指す「龍人学」の一環で参加。冨田委員長(73)から、鎌で刈る方法や刈った稲の干し方などを教わった。

 山本浬君(13)は「みんなで一緒に稲刈りをして、コミュニケーションが取れてよかった。植えた稲が育ち、設計通り絵がうまくできたと思った。収穫した米を食べるのが楽しみ」と話した。

 田んぼアートを見下ろす高台にある龍神市民センター駐車場には、稲刈りの様子を撮影しようとアマチュアカメラマン数人が訪れた。

 初めて田んぼアートを見たという田辺市中芳養の新谷育生さん(69)は「絵ができるまで稲の世話をするのが大変だったと思う。笑顔のユズはしゃれた感じで心が和む。生徒は一生懸命に稲刈りをしていて感心した。撮影のしがいがあった」と話した。

 冨田委員長は「昨年は害虫により半分以上の稲に被害が出たが、今年は豊作となった。手伝った生徒が大人になって子どもができたら、田んぼアートのことを話してくれると思う。龍神分校生は、この学校に来たからこそできた体験と思ってやってもらえたらありがたいと思う」と話した。

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