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田辺暮らしの良さって? 神島高校3年生が議論

田辺と都会の利点や欠点について議論する神島高校の3年生(17日、和歌山県田辺市神子浜2丁目で)
田辺と都会の利点や欠点について議論する神島高校の3年生(17日、和歌山県田辺市神子浜2丁目で)
 地域を担う人材育成を目的にした和歌山県田辺市の「田辺市まちづくり市民カレッジ」(田辺市社会教育委員会議主催、紀伊民報など後援)の高校出張講座が17日、高垣工務店シリコンバー(田辺市神子浜2丁目)であった。講演で田辺暮らしの魅力を聴いた神島高校の3年生34人が、田辺と都会の利点や欠点などを議論した。

 高校出張講座は、田辺で働く大人を通じ、若者に地域で暮らす魅力を伝えるのが狙い。講師は同市龍神村で食品加工・販売を手掛ける金丸知弘さんと、高垣工務店の石山登啓社長が務めた。

 東京から移住してきた金丸さんは都会の物価、地価の高さを指摘。「目黒区で駅に近いマンションは家賃月30万円。龍神なら月3万円で済む。地方は自然や人の優しさだけでなく、経済的な面でも利点が大きい」と都会と地方を比較した。

 石山さんは「登場人物(人口)が少ないということは、主役になれる回数が多いということ。人とのつながりが強いのも利点。地域から『ありがとう』をもらえる仕事は面白い」と独自の視点で地方の魅力を語った。

 講演を受けて生徒たちは「都会である必要はあるか」「地域に足りないものは何か」をテーマに議論。「都会には最先端の仕事や刺激がある」「田舎には遊ぶ場所や専門店がない」「インターネットの普及で都会のメリットは薄れている」などの意見が出た。

 丸山慶介君は「都会は忙しそうで疲れる。進学でいったんは都会に出るけれど、地元に戻ってきたい。実際に都会で暮らしていた人の話を聞いて、より強く思った」、早稲田萌未さんは「都会は遊びに行くにはいいけど、暮らすなら田舎。知っている顔が多いのはやっぱり魅力」と話した。

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