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国産ミカン、ベトナムへ JAありだが初輸出出発式

ベトナムに向けた県産温州ミカンの出発式で、トラックの出発を見送る関係者(28日、和歌山県有田川町で)
ベトナムに向けた県産温州ミカンの出発式で、トラックの出発を見送る関係者(28日、和歌山県有田川町で)
 国内からベトナムに初輸出する温州ミカンの出発式が28日、和歌山県有田川町のありだ農協(JAありだ)選果場であった。

 国内からベトナムへの温州ミカンの輸出は、10月1日に解禁された。国内から本年度輸出されるのは、JAありだ管内の登録園地12カ所で生産され、この日出発した2トンだけとなる。今後、現地で需要が高まれば、県内でも紀南を含めた他の地域にも広げたいとしている。

 式典には、国会議員や県議、市町長、国や県、JAの関係者らが出席した。主催者を代表し、県農業協同組合連合会経営管理委員会の中家徹会長があいさつし「和歌山県は日本一の温州ミカンの生産量を誇っている。少しでもベトナムの皆さんに和歌山の温州ミカンをご賞味いただきたい。今後もJAグループは農業所得の向上に向けて、国内市場はもちろん、輸出の拡大にも力を入れていく」と述べた。

 ヴー・ホン・ナム駐日ベトナム特命全権大使は祝辞で、両国の交渉は2019年に始まり、日越友好議員連盟会長の二階俊博衆院議員が20年1月に千人規模の訪問団を引率し、ベトナムのフック首相(当時)に要請したことが、今回につながったといい「和歌山の特産であるおいしいミカンをベトナム人が味わえることになった。間違いなくベトナムに受け入れられる」と期待を込めた。

 ミカン箱を積んだトラックは、二階議員らの拍手で送り出され、成田空港に向かった。空路でベトナム・ホーチミン市の空港に29日に到着、12月上旬以降、現地のスーパーマーケットで販売、PRする予定という。

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