和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

災害時のミキサー車活用で協定 田辺など3市町と生コン組合

 2016年12月に発生した新潟県糸魚川市の大規模火災で、コンクリートミキサー車が消防用水の確保に活躍したのを受け、和歌山県の田辺、白浜、上富田の3市町は、ミキサー車を保有する紀南生コンクリート協同組合(池田尚仁理事長)=上富田町南紀の台=と災害時の協力協定書を交わした。

 ミキサー車が給水活動に協力することで、大規模火災で消火栓が足りない場合や、消火栓が配置されていない中山間で広範囲な林野火災が発生した場合にも消防用水の確保が期待できる。田辺市和田(大塔地域)で今年1月に山火事があったが、こうした場でも活用できるという。

 田辺市消防本部によると、水の搬送量は、消防タンク車が約1・5トンなのに対し、ミキサー車は中型で3トン、大型は5トン。協定には飲料水を除く、生活用水の協力要請も盛り込まれている。

 同組合は11社4工場で構成されミキサー車は60台ある。消防本部の要請により出動することになる。

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