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“空港ビール”醸造開始 和歌山県の南紀白浜、3月完成へ

細かくしたホップの実が入ったネットをタンクへ漬ける「ナギサビール」のスタッフ。円内は南紀白浜空港で収穫したホップの実=14日、和歌山県白浜町で
細かくしたホップの実が入ったネットをタンクへ漬ける「ナギサビール」のスタッフ。円内は南紀白浜空港で収穫したホップの実=14日、和歌山県白浜町で
 和歌山県白浜町の南紀白浜空港で育てたホップを使うビール「Fly the yell(フライ・ザ・エール)」の醸造が14日、町内の地ビールメーカー「ナギサビール」で始まった。約1カ月間、タンクで発酵させて完成させる。330ミリリットル瓶で約2千本のビールを造る計画という。


 南紀白浜エアポートと緑化事業を手掛ける「東邦レオ」(大阪市)の企画。ビールを造って皆で乾杯するまでの流れを、人と人が交流する手段にしようという取り組み。

 ナギサビールの工場で、空港での収穫分を含むホップの実4キロ分をミキサーで細かくしてネットに入れ、ティーバッグのように麦汁をためるタンクへ漬けた。約30分後にネットを取り出し、発酵タンクへ移した。水は町内の「富田の水」を2千リットル使用。工程の時間や温度にも気を配った。

 作業に当たったナギサビールの真鍋和矢社長(54)によると、同社の人気商品「ゴールデンエール」をベースに、特別な配合を採用している。「ビールを造るようになって25年になるが、フレッシュホップを使うのは初めて。青っぽく、しっかり苦みもある味と香りに仕上がるのではないか」と期待していた。

 エアポート社などは1月、瓶に張るラベルのデザインを募集した。複数の応募があり、3月に空港で開く予定の披露会までに決めるとしている。

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