和歌山県教育委員会は３日、２０２２年度県立高校入試の一般出願・スポーツ推薦の「本出願」を締め切った。全日制の日高以南のうち、最も定員を超過したのは神島の経営科学科で、定員１２０人を１６人超えた。ただ、２４人超だった一般出願時（２月２２日）より落ち着いた。


　県教委は、一般出願の志望先を本出願（３月２、３日）で変更できる制度を取っている。全日制では３０２人が変更。これにより、１９校２８学科で出願者が増え、１５校２１学科で減少した。

　日高以南では５校６学科で出願者が定員を超えた。神島の経営科学科に次いで多かったのは田辺工業の情報システム科。出願者が一般出願時より１人増えたため、定員４０人を９人超え、倍率は県内最高の１・２３倍となった。紀央館の普通科も定員１２０人を９人超えた。

　田辺の普通科は一般出願時から出願者が７人減り、定員２００人に対し４人超。神島の普通科は出願者が８人減り、定員１２０人に対し３人超。新宮の普通科は、出願者が１人増え、定員２００人に対し５人超となった。

■２年連続０・８９倍　全日制、過去最低

　県全体では、全日制２９校４分校６２学科が６０４２人を募集。一般選抜に５２７９人、スポーツ推薦に１１３人の計５３９２人が出願した。出願倍率は０・８９倍。現行制度となった０９年度入試以降最低で、２年連続同じ倍率となった。定員割れとなったのは２２校４分校４３学科。

　倍率が高かったのは田辺工業の情報システム科に次いで向陽の普通科１・２１倍、海南の普通科（海南校舎）１・１６倍、和歌山工業の建築科１・１５倍、神島の経営科学科１・１３倍など。

　定時制は７校９学科が４９５人を募集し、１７３人が出願した。倍率は０・３５倍。

　学力検査は９日、面接や実技検査は１０日。新型コロナウイルスの濃厚接触者については、条件を満たせば別室受験できる。また、病気や体調不良などの場合は、例年同様、後日の再学力検査が認められる。

　合格発表は１７日午前１０時に各受験校であるが、１１時からは専用ホームページ上でも知らせる。