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春告げる黄と紅 ロウバイと紅梅咲き競う

見頃を迎えた紅梅とその隣に咲くロウバイ(和歌山県田辺市龍神村宮代で)
見頃を迎えた紅梅とその隣に咲くロウバイ(和歌山県田辺市龍神村宮代で)
 和歌山県田辺市龍神村宮代の国道371号沿いで、ロウバイと紅梅が咲き競うように花をつけ、山あいに春の訪れを告げている。開花時季の違いから、同時に花を咲かせる期間は短く、ドライバーらの目を引いている。

 近くで「たちばなや商店」を営む寒川鉄夫さん(63)が観賞用に育てている。ロウバイは約30年前、紅梅は約25年前に植えたという。今では紅梅の方が大きくなって、ロウバイが隠れるほどになっている。

 今年は寒い日が続いて2本とも開花が例年より10日ほど遅れた。ロウバイは先月から黄色い花を咲かせ始め、盛りは過ぎたが、まだしばらく楽しめそう。紅梅は3月に入ってチラホラと咲き始めた。

 寒川さんは「一緒に咲く様子をカメラやスマートフォンで撮影しようと、毎年人が来る。中には紅梅を見て『これはどんな種類の桜ですか』と質問する人もいて、梅の木ですと答えている。ここ数日の陽気で、紅梅は一気に満開になるだろう」と話している。

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