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「川添茶」茶摘み始まる 白浜、10トンの収穫見込む

摘採機で新芽を刈り取る農家ら(21日、和歌山県白浜町市鹿野で)
摘採機で新芽を刈り取る農家ら(21日、和歌山県白浜町市鹿野で)
 和歌山県白浜町市鹿野地区の茶畑で21日、香り高い煎茶として知られる特産品「川添茶」の茶摘みが始まった=写真。例年より3日ほど早い。一番茶は5月上旬まで、二番茶は6月上旬~下旬に収穫される。今年の生葉の収穫量は例年並みの10トンを見込んでいる。

 市鹿野地区は、多雨で朝霧が発生する地形に加え、昼夜の気温差が大きいなどの条件から、茶葉の栽培に適しており、江戸初期から産地として知られている。

 現在の生産農家は8戸で、「やぶきた」という品種を中心に4ヘクタールで栽培している。高齢化と後継者不足で、生産農家が減少。茶園を維持していくことが困難な中、茶栽培の歴史を絶やさないよう協力して取り組んでいる。

 収穫した生葉は、地区内にある製茶工場で加工された後、8割が静岡県の茶市場へ出荷され、残り2割が5月中旬ごろから田辺市内の茶専門店や一部のスーパーマーケットなどで販売される。

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