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コロナでデジタル化進む 田辺と周辺で買い物調査

新型コロナウイルスの影響による買い物の変化(抜粋)
新型コロナウイルスの影響による買い物の変化(抜粋)
 和歌山県田辺市と周辺4町の消費者を対象にした調査で、新型コロナウイルス感染症の影響で「インターネットでの買い物回数が増えた」と答えた人が31・3%に上った。スマートフォン決済などキャッシュレス決済の利用が増えた人も25・4%おり、コロナ禍で買い物のデジタル化が進んでいることが浮き彫りになった。

 田辺商工会議所と田辺市が4年に1度実施している「消費者買い物動向調査」で分かった。田辺市とみなべ、上富田、白浜、すさみの周辺4町で昨年7~9月に2400人に調査票を配布し、739人(30・8%)から回答を得た。年齢層は50代以上が過半数を占めた。

 回答者のうち、インターネット環境があると答えた人は約8割。このうち、ネットでの買い物の頻度は「年に1~5回」が最も多く28・4%。次いで「年に21回以上」が22・1%だった。

 ネットで買い物する品は「衣料品」が57・9%で最多。「身の回り品」が49・4%、「日用品」が37・7%で続いた。

 市内の商店街の利用頻度について尋ねたところ、最も多かったのが「月1~5回」で43・0%。「全くない」も40・3%を占めた。「月21回以上」と毎日のように利用する人は1・6%だった。

 商店街での買い物に64・5%が自家用車を利用しており、利用促進に必要なサービスとして44・4%が「無料駐車券」を挙げた。「その他」を選んだ人(13・0%)の意見でも、駐車場の確保を求める声が多かった。

 買い物場所を七つの品目別で比べると、食料品を除く全てで「市内のショッピングセンター・大型専門店」が最も多い。家電や家具などの耐久消費財では61・2%だった。食料品の最多は「市内のスーパー・コンビニ」で68・1%。

 田辺商工会議所の担当者は「少子高齢化や人口減少に伴う市場の変化に加え、新型コロナ感染拡大の影響もあり、商店街を取り巻く環境は年々厳しくなっている。ホームページの充実、対象を絞った販売戦略など、課題への取り組みを支援していきたい」と話している。

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