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行動自粛は検討せず コロナ感染者急増受け和歌山県知事

和歌山県庁
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 新型コロナウイルス感染者が急増し、過去最多を更新したことを受け、和歌山県の仁坂吉伸知事は13日の定例記者会見で、行動などの自粛要請について「経済や生活への影響が大きいし、感染抑制効果についての知見は全くない」とし、今のところ検討しない考えを示した。

 仁坂知事は感染者の増加に危機感があるという一方「救いは重症者の少なさ」とも話した。これまで過去最多597人だった2月2日との比較では「前は肺炎患者は結構多かったが、今回は圧倒的に少ない」とし、その理由としてワクチンの3回目接種が進んでいることを挙げた。2回接種者のうち、約80%が3回目接種を終えているという。

 不要不急の外出自粛や飲食店の営業時間短縮などの要請については検討していないとした上で、帰省や旅行など、県外との往来についても「行ったらいけませんとか、来たらいけませんとか言う必要はない。地元でもリスクはある。旅行だけを目の敵にするのは間違い」とした。

 県内旅行費用などを補助する「リフレッシュプラン」の期間延長については「灯の消えたような旅行業界を刺激しようという政策は間違いではない。延長は国の決定に従う」と話した。


■過去最多の630人

 県が13日に発表した新型コロナウイルス感染者は630人で前日より21人増え、2日連続で過去最多を更新した。感染経路の分からない市中感染者が増えているとし、注意を呼びかけている。

 新規感染者は前週の同じ曜日より330人多かった。年代別では10代以下が258人、30~50代が238人。ワクチンの接種率が低い子どもの感染が多く、家庭で親世代に広がっている可能性があるという。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は前日より35・7人多い341・2人で、23日連続の増加。保健所管内別では御坊(453・7人)、新宮(310・7人)で過去最多となった。

 自宅や宿泊施設での療養者は2598人、入院者は277人。病床511床の使用率は54・2%で、3月1日以来、134日ぶりに50%を超えた。7月中にも可能な範囲で、増床できるよう、病院と協議を進めているという。国基準の重症者はおらず、県基準は12人、肺炎は21人。

 新たにクラスターに認定したのは、御坊管内の小学校2校と中学校、和歌山市の小学校2校と障害者支援施設、橋本管内の通所リハビリテーション事業所の7件で、12日と並んで過去最多となった。


■新型コロナ新規感染者数

 630人(13日、県発表分)

〔保健所管内別の内訳〕

  和歌山市342 海南31 岩出73 橋本29

  湯浅37 御坊39 田辺32 新宮39 県外8

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