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買い物もっと便利に IT企業がスーパーの販売代行

店舗型宅配ボックス「アイストック秋津1号」(和歌山県田辺市秋津町で)
店舗型宅配ボックス「アイストック秋津1号」(和歌山県田辺市秋津町で)
スーパーの商品を選ぶ画面。パソコンやスマートフォンから注文できる
スーパーの商品を選ぶ画面。パソコンやスマートフォンから注文できる
 インターネットで注文したスーパーマーケットの商品が、専用の共同宅配ボックスで受け取れるサービスを、IT企業のロリア(和歌山県田辺市新庄町)が始めた。どこからでも注文でき、レジに並ぶ必要もない。受け取り拠点はまだ1カ所だが、ロリアは「各地に広げ、より便利にしたい」と話している。


 ロリアによると、高齢化が進む中、紀南でも「買い物難民」の増加が心配される。仕事帰りの買い物をもっと楽にしたいという声も多いという。そこで、ITを用い、買い物環境を変えたサービスを考案した。地元でスーパーを運営する「たかす」(本部・田辺市新万)と提携している。

 会員登録した利用者が、インターネットで購入する商品を選ぶと、ロリアが袋詰めまでして共同宅配ボックスまで届ける。購入可能な商品は約7千品目。拠点には冷蔵庫や冷凍庫も設置しており、生鮮食品や冷凍食品も対応できる。

 購入代金は事前にチャージしておく仕組みで、利用者は都合のよい時間に取りに行けばいい。通常午前9時までに注文すれば、午前11時以降に受け取り可能だという。商品購入以外に費用はかからない。

 スーパー側にも利点がある。「たかす」では「移動販売車による買い物支援もあるが、地域を問わず普段当店を利用されない客層にも届く機会になればいい」と期待している。

 現在、受け取りの拠点は田辺市秋津町の店舗型共同宅配ボックス「iStock(アイストック)秋津1号」がある。インターネットが苦手な人にも利用してもらえるよう、店内にはパソコンを設置しており、スタッフが買い物の仕方を教える。スタッフの駐在は通常午前11時~午後4時。

 ロリアの井口了太専務は「特に山間部で買い物に困っている人がいる。地域密着のサービスとして、集会施設や喫茶店などの店舗、空き家などを活用して受け取りの拠点を増やしていきたい」と協力を呼びかけている。

 サービスの利用はインターネットで「プライスパッド」を検索して、サイトに登録する。利用、拠点設置の協力など問い合わせは井口専務(090・8380・2801)へ。

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