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疫病退散、福は内! 熊野那智大社で豆まき

豆をまく男成洋三宮司や参列者(3日、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で)
豆をまく男成洋三宮司や参列者(3日、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で)
 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社では、節分にちなんで鬼を追い払う追儺(ついな)式があった。「福は内、鬼は外」のかけ声に合わせ、男成洋三宮司や約60人の参列者が宝物殿の回廊から豆をまいた。

 参列者がいる形での開催は2年ぶり。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で、急きょ取りやめた。

 本殿前で、鬼の面を着けた職員が豆をまき、竹の棒で鈴門の基礎石を3回たたきながら「家内安全、延命息災、家運隆昌」と大声で唱えた。

 宝物殿の前では、「鬼」と書いた直径1・5メートルほどの的に向けて神職が約15メートル離れた場所から矢を放った。2本とも真ん中に当たり、見物していた参拝者から拍手を浴びた。

 男成宮司は「春の息吹を感じながら疫病退散、無病息災を祈った。コロナ前の日常へ一日も早く戻ることを願うばかり」と話した。




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