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みなべの清川保育所が休園に 園児は高城保育所へ

新年度から休園する清川保育所(和歌山県みなべ町清川で)
新年度から休園する清川保育所(和歌山県みなべ町清川で)
 和歌山県のみなべ町立清川保育所が新年度から休園する。園児数が年々減少傾向で、友達と遊ぶなど成長に必要な環境を確保するのが難しくなっているという。清川地域の園児は同町広野の高城保育所に通うことになる。


 町教育委員会幼児教育室によると、清川保育所の園児数は1970年の開園時(4、5歳児)が約30人、2000年代初め(3~5歳児)が約30人、13年の園舎建て替え時(2~5歳児)が16人と推移。

 現在は10人で、年齢別にみると1歳児が2人、3歳児が5人、2歳児、4歳児、5歳児はいずれも1人。同じ年齢の園児がいなかったり、少なかったりすると、一緒に遊んだり会話を楽しんだりして、小学校入学に向けて成長していく環境が保たれないのではと、心配する声が現場の職員から上がり、昨年度から本年度にかけ7回にわたり、保護者と意見交換をしてきた。本年度初めからは清川、高城の両保育所の園児が交流する機会も1週間に1~3回ペースでつくってきた。

 保護者の休園に対する反応について、町教委幼児教育室は「寂しさや不便さは感じると思うが、友達が増えるなど環境面でのメリットについて基本的に理解してもらえているのではないか」という。

 新年度は現在のところ、清川地域に入園予定者はおらず、2~5歳児は9人。高城保育所の全園児数は32人になる見通し。

 休園後は、清川保育所と高城保育所間で朝夕に送迎車を運行する。

 町内では、昨年度末で東岩代のひかり保育園が閉園となり、南部幼稚園(芝)と南部保育所(東吉田)、愛之園保育園(埴田)の3施設が統合し、みなべ愛之園こども園(南道)が誕生した。新年度から町内の幼児施設は、休園の清川保育所を除けば、みなべ愛之園こども園、上南部こども園、高城保育所の3施設になる。

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