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マンホールの「ウミガメ」がTシャツに 和歌山県みなべ町

和歌山県みなべ町のマンホールのふたがデザインされたTシャツ。ウミガメが描かれている
和歌山県みなべ町のマンホールのふたがデザインされたTシャツ。ウミガメが描かれている
 京都市のアパレル会社が作っている全国ご当地マンホールのふたをデザインしたTシャツに、和歌山県みなべ町のマンホールが県内で唯一取り入れられている。デザインはウミガメ。Tシャツは町のふるさと納税の返礼品にもなっており、町のPRにつながるよう期待される。

 Tシャツを企画して作っているのは「ジャパンアンダーグラウンド」。代表の足立拓海さん(26)らが、全国各地にある個性豊かなデザインのマンホールのふたに着目し、それをデザインしたTシャツを作ろうと、2021年7月に設立した。各自治体からデザイン使用の許可を得て、北海道から商品化をスタート。東北、関東、中部地方と南下し、2月初めに関西各地のTシャツを発売した。

 関西は13自治体のマンホールデザインを使用している。

 同町は日本一の梅産地で梅をデザインしたふたもあるが、全国有数のウミガメ産卵地があることでも知られ、ウミガメをデザインしたふたもある。親子のウミガメが海中を愛らしく泳いでいる姿がデザインされており、足立代表は「本州では数少ない『アクア』に関係するデザインで、かわいらしい。関西の中では最もいい」とお気に入りだ。

 足立代表は、大阪府高槻市出身で父がトルコ人、母が日本人。学生時代にイギリス留学を経験し、東アジアやアフリカを中心に40カ国を巡り、日本の良さを考えたところ、マンホールのデザイン性の高さに気付いた。「地域色豊かなマンホールの魅力を発信し、地域活性化につながればと思う。デザインは、若い世代にもかっこよく着てもらうため、地方ごとにコンセプトを変えている。関西のTシャツはインバウンドを狙って、カタカナでサウナ風のフォントにしている」と話す。

 Tシャツは白と黒があり、サイズはS~XL。価格は4100円(税込み)。ジャパンアンダーグラウンドのオンラインショップで購入することができる。みなべ町のふるさと納税の返礼品には今月に加わった。1万5千円を寄付すればもらえる。

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