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北山川で観光筏下り始まる、和歌山

北山川を下る観光筏(3日、和歌山県北山村で)
北山川を下る観光筏(3日、和歌山県北山村で)
 和歌山県北山村は3日、村内を流れる北山川で「観光筏(いかだ)下り」の運航を始めた。コロナ感染防止策として昨年まで減らしていた乗客数を増やし、定員の9割に当たる126人とする。安全面にも気を配り、多くの人に楽しんでもらいたいという。運航は9月末まで。

 第1便は午前11時15分ごろ、乗船場のある地点「オトノリ」を出発した。丸太を組んだ全長約30メートルの筏が流れの急な区間に進むと、乗客は歓声を上げた。

 出発前には乗船場で神事があり、山口賢二村長や岸本周平知事らが期間中の安全を祈願した。

 村によると、ゴールデンウイークは多くの予約が入っている。夏以降も少しずつ埋まっている。外国人客も少なくないという。昨年は約6300人が乗った。

 3月下旬に京都の保津川で観光船が転覆した事故もあり、安全運航には一層注意。2日までに、緊急時を想定して筏を止める手順などを確認した。筏ごとに無線機を積んでいるほか、乗客にはライフジャケットを着てもらう。

 観光筏は、オトノリからの約6キロを70分ほどかけて下る。定期便は午前、午後の1日2便。乗船する前に「道の駅おくとろ」内にある観光センターで、午前は10時20分まで、午後は0時40分までに受け付けを済ませる。センターから乗船場まで、筏の到着場からセンターまではバスで移動する。中学生以上6千円、小学生3千円(税別)。対象は10~75歳としている。予約制だが、当日に空きがある場合は乗船できる。

 問い合わせ、申し込みは村観光センター(0735・49・2324)へ。

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