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大さがり、作り続けて55年 田辺市龍神にお目見え

稲を干した大さがり(14日、和歌山県田辺市龍神村龍神で)
稲を干した大さがり(14日、和歌山県田辺市龍神村龍神で)
 和歌山県田辺市龍神村龍神の農業、上森力さん(79)の田んぼに、刈り取った稲を干す「大さがり」が今年も登場した。作り続けて55年。高さは約4・5メートル、幅18メートルあり龍神村内で一番大きい。

 上森さんによると、稲は天日で乾燥させると甘みが増しておいしいという。毎年田んぼにヒノキの棒を打ち込み、横棒にスギを渡して4日ほどかけて組み立てる。今年は台風19号の強風対策で、いつもの年より4本多い33本のくいを打った。

 米はキヌムスメ。収穫後、束にした稲を大さがりに掛けていく。高所に掛ける時は、はしごに上った上森さんに妻の雅佐子さん(81)が棒を使って稲束を渡していく。

 上森さんの住む殿垣内の集落は5戸あり、うち4戸で米を作っている。今年は豊作だったが、イノシシやサルの被害が多いという。

 高齢化で、年々米作りや大さがりの作業は苦労が増しているという上森さんは「この時季に雨が多かったのは今年初めて。はしごに登る際に滑るとあぶないので作業は難航した。1カ月ほど干す。いつまで続けられるか分からないが、大さがりを作り始めて60年の節目を目指して頑張りたい」と話している。

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