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古民家がサウナのある宿に 昭和レトロな雰囲気「串本でゆったりとした時間を」

元たばこ店の雰囲気を残した外観(和歌山県串本町串本で)
元たばこ店の雰囲気を残した外観(和歌山県串本町串本で)
地元産の宇津木石で造った水風呂(和歌山県串本町串本で)
地元産の宇津木石で造った水風呂(和歌山県串本町串本で)
 和歌山県串本町串本でこのほど、プライベートサウナを備えた宿泊施設がオープンした。町内の市街地にある古民家を改修して活用する取り組みで、今回が6棟目。担当者は「地域の良さを体験してほしい」と話している。


 古民家を保護しながら観光振興につなげる「串本古民家・まちづくりプロジェクト」の一環。紀陽銀行や日本政策金融公庫が支援し、まちづくり会社「一樹の蔭」(松岡庸一郎代表)=串本町串本=が事業主体となって実施している。

 「NIPPONIA HOTEL(ニッポニア ホテル)串本 熊野海道」という分散型の施設として、2019年に宿泊施設やレストランなどを備えた「稲村亭」「園部邸」の2棟で開業。その後、ゲストハウスやペットと泊まれる一棟貸し、ワーケーション施設を順次開設した。

 今回オープンした「益野邸」は具体的な築年数は不明だが、昭和初期ごろ建てられたとされる。事業に賛同する所有者から建物などを借り、昨年6月から改装していた。

 元たばこ店だった建物の販売窓口を残すことで、昭和レトロな雰囲気を作り出している。地元産の宇津木石を使って水風呂を造ったほか、庭にデッキを設置して外気浴も楽しめるようにした一棟貸しの宿泊施設。寝室や土間リビング、キッチンなども備え、最大6人が宿泊できるという。

 一樹の蔭の内田一平取締役(42)は「地元の人にも利用してもらえるようサウナだけ時間貸しする計画もしている。串本でゆったりとした時間を過ごしてほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは「NIPPONIA HOTEL串本 熊野海道」(0735・67・7194)へ。

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