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声で「広報」届けます 職員が朗読し毎月郵送、和歌山・田辺市

「声の広報」の録音作業をする田辺市職員(和歌山県田辺市役所で)
「声の広報」の録音作業をする田辺市職員(和歌山県田辺市役所で)
 目が不自由な人たちに地域の情報を伝えようと、和歌山県田辺市は毎月、「声の広報」を発行している。市職員が広報紙を朗読し、吹き込んだCDを希望者に郵送。市のホームページでも公開しており、温かみのある声を届けている。


 「秋も深まり肌寒くなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか」。9月下旬、市役所内の一室で、市職員が原稿を読み上げていた。手にしているのは、完成したばかりの「広報たなべ」10月号だ。

 特集記事に始まり、イベントや行政相談の案内、コラムまで。全24ページ分の情報を、長さ90分ほどのCDにまとめる。担当する企画広報課の玉置颯大さん(24)は「できるだけ聞き取りやすいよう、ゆっくり、はっきり読むように心がけている」と話す。

 表や写真、イラストで伝える記事も多く、声だけで伝えるには工夫が必要だ。日付や場所ははっきりと区切ったり、読む順番を変えてみたりと試行錯誤している。他の業務もしながら、3日間ほどかけて録音しているという。

 現在、郵送で届けているのは12人。広報紙の内容に加え、市立図書館(東陽)で利用できる録音図書も毎月2冊ずつ紹介している。

 担当になってすぐの頃、利用者から「音が割れている」と指摘されたことがあった。「聞いているからこそ、言ってくださったんだなと思った」。待ってくれている市民がいることを実感し、しっかり伝えなければと改めて思ったという。

 「声の広報」の郵送サービスは、無料で利用できる。市立図書館にも置いているほか、市のホームページでは過去3カ月分を聞くことができる。

 また、「広報たなべ」の記事を抜粋してまとめた点字版もある。

 問い合わせは、市企画広報課(0739・26・9963)へ。


 田辺市では、市議会事務局も「声の議会だより」を発行している。

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