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【動画】あ、危ない! 交通安全教室でスタントマンが事故実演、和歌山・串本町

 和歌山県串本町串本の串本古座高校で16日、自転車の交通ルールを学ぶ交通安全教室があった。プロのスタントマンが自転車で危険な走行をして車にはねられるなど事故を実演。生徒は事故の衝撃や怖さを実感した。

 JA紀南と全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)県本部が主催した。教室は、事故の怖さに直面して交通ルールを守る大切さを学ぶ「スケアード・ストレイト」という教育技法を用いて開催した。隣接する串本中学校の生徒も参加した。

 スタントマンが、自転車の並進や2人乗りのほか、携帯電話で通話したり、ヘッドホンで音楽を聴いたりしながら自転車を運転して危険な例を紹介。見通しの悪い交差点で一時停止や左右の確認をしなかったことで、車にはねられる事故のほか、傘差し運転や並進などさまざまなルール違反が重なって起こる事故を再現した。交通ルールをしっかり守った模範運転も実演した。

 さらに、過去には無灯火で携帯電話を使用しながら自転車を運転していた中学生が歩行者と衝突し、5千万円の損害賠償を命じられた事例を説明し、主催者は「自転車の運転でも一歩間違えれば自分の人生を変えてしまうリスクがある。責任を持ってハンドルを握って」と呼びかけた。

 また、車には死角や内輪差があることをトラックを使って説明した。

 生徒会長の岡村夏祁さん(2年)は「スタントマンが事故現場を再現してくれたことで、普段見られない場面を安全に見ることができた。心にしっかりと留めておいて、こんなことにならないようにしたいと思った。周りの状況をよく見ながら運転したい」と話した。

交通安全教室で、自転車が車にはねられる事故を実演するスタントマン(和歌山県串本町串本の串本古座高校で)
交通安全教室で、自転車が車にはねられる事故を実演するスタントマン(和歌山県串本町串本の串本古座高校で)
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