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4車線化へ24年1月に着工 阪和道の印南―南紀田辺、和歌山

4車線化区間 地図
4車線化区間 地図
 西日本高速道路は来年1月、阪和自動車道の和歌山県印南インターチェンジ(IC)―南紀田辺IC間のうち約8・7キロで、4車線化工事を始める。県内の阪和道で唯一、片側1車線が残る区間。完成すれば、安全性が高まり、渋滞の緩和が期待できるとしている。


 片側1車線で暫定運用している全国の高速道路のうち、渋滞回数や事故件数などを検討した上で「優先整備区間」を選定し、4車線化を進めるとした国土交通省の方針に基づく事業。

 約8・7キロの内訳は、印南―みなべ間の約6・5キロと、みなべ―南紀田辺間の約2・2キロ。それぞれ2020年度、21年度に事業化が決まり、これまでは測量や設計を進めていた。

 完成時期は未定。西日本高速道路は「一日も早い完成を目指して取り組んでいく」としている。

 事業化決定直前の国交省の資料には、事業費は印南―みなべ間で480億円、みなべ―南紀田辺間は240億円と記されている。

 県内の阪和道と湯浅御坊道路の4車線化は、少しずつ進んできた。

 かつてよく渋滞が起きていた海南―有田間は11年5月に、有田―印南間は21年12月までに、それぞれ4車線化された。みなべIC周辺の約3・2キロは21年3月に4車線となった。

 これらに伴い、渋滞の発生場所も「南下」した。最近では、印南―南紀田辺間で起きていた。西日本高速道路によると、この区間では22年の1年間に上下線で40回の渋滞が発生。最大の長さは13キロだった。

 西日本高速道路は1月13日、印南―南紀田辺間の4車線化事業の着工式を田辺市内のホテルで開く。関係者が出席し、工期中の安全と早期完成を祈念する。

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